今回は、DCコミックの人気ヴィラン「ハーレイ・クイン」が登場することで有名な『スーサイド・スクワッド』を紹介します。
事前のハーレイ・クインが全面に押し出されたイメージからは少し違った印象を受けましたが、ハーレイ・クインの可愛さは必見です!
あらすじ
スーパーマンの死から数ヶ月後、米国政府の高官アマンダ・ウォラーは新たなるメタヒューマンへの対抗策として死刑や終身刑になって服役していた犯罪者を減刑と引き換えに構成員とした特殊部隊タスクフォースX、通称「スーサイド・スクワッド」を結成する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/スーサイド・スクワッド_(映画)
タイトルにもなっている『スーサイド・スクワッド』とは自殺部隊という意味です。
(生きて帰る確率の少ないところへ派遣される部隊のため。)
反抗されないように爆弾を首に仕掛けられる場面もあり、この映画作品の犯罪者には、人権というものは無いようです。
簡単な登場人物紹介

・デッドショット
百発百中の凄腕ガンマン。心から愛している優秀な娘がいる。
・ハーレイ・クイン
ジョーカーを狂気的に愛している犯罪者。目的のためなら手段を選ばない。
・ジョーカー
バットマンの宿敵。犯罪者。ハーレイの恋人で、ハーレイを救出するために暗躍する。
・リック・フラッグ
スーサイド・スクワッドの指揮官。雇われ店長ポジション。
・アマンダ・ウォラー
スーサイド・スクワッドに命令を与える女性。冷酷で、目的の為ならば殺人も厭わない。
・キャプテン・ブーメラン
ブーメランを使って殺人を犯す強盗犯。他人を平気で犠牲にする。
・エル・ディアブロ
元ギャング。強力な炎を操ることが出来る。穏やかに暮らしたいと思っている。
・キラー・クロック
爬虫類のような見た目から嫌煙され、見た目通りの怪物となってしまったスーパーヴィラン。強靱な肉体と、水中で呼吸できる能力を持つ。
・ジェーン・ムーン(エンチャントレス)
古代の魔女、エンチャントレスに取り憑かれた女性考古学者。
・カタナ
妖刀を扱う暗殺者。リックのボディーガード。
・スリップノット
自らが開発した縄を使う暗殺者。
総評・見所

主役はハーレイでは無い?
大々的に取り上げられていたのがハーレイ・クインだったので、主人公なのかと思っていたのですが、いまいちこの作品の主役が誰なのか分かりませんでした。
敢えて言うのならば、デッドショットが一番主人公ポジションに近いキャラだと感じました。
全員が悪役なので、全員にスポットが当たるようにしているのでしょうか?
個人的には、もっとハーレイ・クインというキャラクターの掘り下げがあると嬉しかったです。
ハーレイ・クインの奔放さが可愛い
出番は思ったより控えめに感じましたが、流石”悪カワ”ヒロインと言われているだけあります。
仕草やマイペースな話し方、個性的な衣装なども相まって、とても可愛いです。
やっていることはえげつないのですが、独特の許せてしまう雰囲気があります。
ハーレイ・クインとジョーカーのぶっ飛んだ恋模様
実は元精神科医で、セラピー中に患者のジョーカーに恋をしてしまう。という設定のハーレイ・クイン。ジョーカーから精神的・肉体的な改造やショック療法を受け感情を歪められ、犯罪者となりました。
しかし彼女は、それでもジョーカーを愛しています。
狂気の沙汰という言葉がありますが、まさにその言葉がぴったりだと思います。
今作ではジョーカーもハーレイを気に掛け、愛しているような設定でしたが、コミック版などの設定では、本来はハーレイの一方通行の愛のようです。
デッドショットの娘への深い愛情
世間的に褒められる職業ではありませんが、デッドショットの娘への愛情は本物です。
序盤と終盤の娘の登場シーンでは、ひたすらに良いお父さんです。
そのシーンだけ観ると、悪役ということを忘れてしまいます。
デッドショットの銃撃戦シーン
個人的にとてもカッコイイと思ったオススメシーンです。
拳銃を持ち替え次々と敵を撃つ様子に、同行していた兵士の面々が唖然としていたのも面白かったです。
各悪役の戦闘方法
乱戦になるシーンでは、それぞれが個性を発揮して敵を倒していきます。
拳銃とバットを使うハーレイ・クイン、力技でどうにかするキラー・クロック、炎で一瞬にして敵を葬るディアブロ…、戦闘シーンも個性が現れていて、観ていて面白かったです。
リックとジューンの恋模様
ここはあまり好きになれませんでした。
ジョーカーとハーレイ・クインが狂気的なカップルなら、リックとジューンは理性的なカップルということで差別化したかったのだろうかとも思ったのですが、今ひとつ恋人関係にした意図が分かりませんでした。
リックがジューンをなぜそこまで想っているのかという描写が無かったのが原因だと思われます。
キャラクターの個性は良いが、シナリオがイマイチ
キャラクターは原作がしっかりあるので、それぞれ個性的で魅力的です。
しかし、キャラクターを詰め込みすぎたからこそか情報を中途半端に散りばめ過ぎ、内容が薄い物になっている印象が否めませんでした。
・ハーレイ・クインの出番はあったが、掘り下げが今ひとつ。
・デッドショット、ハーレイ以外のキャラクターの見せ場が少ない。
・あったとしても感情移入出来ない。
上記3点が、観ていて気になりました。
この映画がオススメな人・オススメ出来ない人
・DC作品が好きな人
・バットマンシリーズが好きな人
・悪役が悪役を倒す!というストーリーに惹かれる人
上記の方にはオススメです。また、派手なアクションシーンが好きな人も、楽しめると思います。
ただし、DC作品、バットマンシリーズが好きな人の中でも原作よりのジョーカーが好きな人は、今作のジョーカーは「ハーレイ・クインの王子様」的な部分が強いので、違和感があるかもしれません。
ハーレイ・クインが主役の映画が来春公開予定
2020年3月20日に、ハーレイ・クインを主役とした『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』が公開予定です。

『スーサイド・スクワッド』の続編では無くリブート作品(ストーリーやコンセプトを一新すること)となるようで、恐らく別の作品として観ることになるのでは、と思います。
今後の情報に期待です!
最後に
今回は登場人物がほとんど悪役で、しかも悪役が共闘するという面白い内容の作品でした。
結果的には欲張りすぎて不完全燃焼というイメージでしたが、各戦闘シーンは格好良く、適度に笑いもあり、ハーレイ・クインは文句無しの可愛さでした。
興味のある方は、是非観てみて下さい。
では、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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