絵本で有名なピーターラビットですが、みなさんは実写映画になっていたのはご存じでしたか?
今回は、金曜ロードショーでの放送が決定した、実写映画版の『ピーターラビット』についてレビューしていきます!
賛否両論あるこの作品ですが、私は好きです。
※ネタバレなしのレビューです。
ウサギVS人間…?
文字にしてしまうとあまりピンとこないですが、ウサギVS人間です。
「動物愛護の観点から考えるとどうなんだろう」とか、「こんなウサギ現実にいたら大変なことになるな」などは、ファンタジーなので気にしてはいけません。
そう、この映画のジャンルはファンタジー/アドベンチャーです。
簡単な主要人物紹介

・ピーターラビット
言わずと知れた主人公。今作では、いたずら好きで強かなウサギとして描かれています。
・ビア
ピーター一家の住む側に家を持っています。とても優しく魅力的な女性。今作のヒロイン。
・トーマス・マグレガー
マグレガーおじさんの遠い親戚の男性。潔癖症。根はお客さん想いのいい人。
・マグレガーおじさん
知っている人も多いマグレガーおじさん。ピーターのお父さんを食べてしまった人。
・ベンジャミン
ピーターの親友。苦労性でピーターに振り回される。
・カトンテール、モブシー、フロプシー
ピーターの妹3匹。ピーターをリーダーとして、一緒に行動する。
ピーターラビットの総評

原作のピーターラビットも、ピーターのお父さんがパイにされてしまうのでなかなかに衝撃的な作品ですが、この映画版も衝撃的な作品となっています。
ピーターとトーマスの関係性
まず、本来は可愛いはずのピーターが小憎たらしくて仕方ないです。
トーマスは、潔癖症で動物に対する寛容さがないようにも思えます。
どちらも欠点の目立つキャラクターですが、私は、双方の立場を考えることの大切さを知るためには良い作品なのではと思いました。
その人物の立場に立ったら、「そうするのが必然」とも思います。
(かなり過激な交渉の仕方なので、現実であったら事件なのは変わりませんが…。)
ピーターはウサギですから倫理観は人間と違います。
動物からしたら、縄張りを侵してきた人間は敵でしょう。
トーマスは人間なので多少共感出来る部分もあります。
精神的に追い詰められている状態で家を守るためには、あのような方法にも頼るかもしれません。
最終的にこの1人と1匹の関係性がどう収まるのかは、必見です。
食物アレルギーに関する批判が殺到した問題について
公開当初、作中のとあるシーンに関して批判が集まったことがあります。
私も食物アレルギー持ちなので、トーマスに同情し、思わず悲鳴を上げた場面でした。
しかしある意味、アレルギーの恐ろしさをあまり知らない人に対しては「このくらい酷いことになるんだよ」という警告になったのではないだろうか?とも思いました。
ただ、やはり不快な人は不快だと思いますし、必要な場面だったかどうかで考えると疑問が残るのも事実です。
ブラックジョークなどが苦手な人は、注意した方が良いと思います。
この作品がオススメな人・オススメ出来ない人
まず大前提として、ピーターラビットの原作とは完全に分けて考えての視聴をオススメします。
ピーターラビットのふんわりとした絵のイメージで観ると、「なんて悪い顔をするウサギなんだ…!」と衝撃を受けます。
オススメな人
・悪ふざけを悪ふざけとして観られる人
・心に余裕のある人
また、ピーターの吹き替えが俳優の千葉雄大さんなので、ファンの人は楽しめると思います。
オススメ出来ない人
・癒やしを求めて映画を観たい人
観ると精神的ダメージを負いますので、オススメ出来ません。
・登場人物に共感したい人
おそらくですが、各登場人物に共感するのは至難の業です。
終わりに
色々と書きましたが、私自身は『ピーターラビット(実写版)』ということで完全に原作と分け、一つの映画作品として観ることが出来たので、面白いと感じました。
好き嫌いが完全に分かれてしまうアクの強い映画ではありますが、興味のある方は是非観てみて下さい!
では、最後まで読んで頂きありがとうございました!
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