皆さんは、バットマンシリーズに登場する魅力的な女性ヴィラン、キャットウーマンをご存じですか?
作品により人物設定も衣装も変わるという、自由度が高く、猫のように掴み所のない悪役です。
今回は、そんな彼女を主役に据えた、『キャットウーマン』をレビューしていきます!
※このレビューにネタバレは含まれておりません。
そもそものキャットウーマン概要
ヒーローだと勘違いしている人もいるので言及しておきますが、キャットウーマンはヒーローではありません。バットマンシリーズの悪役です。
しかしバットマンシリーズの他の悪役とは違い、完全な悪人ではありません。キャットウーマンは「決して殺人はしない」という特徴があります。
猫のような超人的な力を持つ自分の境遇に悩みながらも、自分のその力を行使してバットマンと共闘する時もあり、犯罪(主に強盗)を犯す時もある。
そんな二面性をもった、「善と悪どちらの要素も持った中立な女性ヴィラン」という設定です。
善と悪という認識自体、猫の彼女にとっては無く、その行動は本気の時もありますが基本的には気まぐれであり、戯れに過ぎないのです。
あらすじ

ペイシェンス・フィリップスはシャイで感じやすい芸術家タイプのグラフィックデザイナー。 ある日、ペイシェンスが働いている巨大な化粧品会社「ヘデア・ビューティー社」が革命的な老化防止商品の発表を控えていた際、彼女はその商品に関する驚くべき秘密を知ってしまい、暗殺される。
https://ja.wikipedia.org/wiki/キャットウーマン_(映画)
しかし彼女はエジプトの猫神「マオ・キャット」の力によって蘇り、猫の強さやスピード、俊敏さ、そして超人的な鋭い感覚を持って生まれ変わった。
バットマンシリーズの悪役である、キャットウーマンを主役にした映画作品です。
※バットマンは出てきません。
女性なら誰もが気にするであろう「化粧品」をキーとして、女性の二面性や葛藤に焦点を当てた作品になっています。
簡単な人物紹介
・ペイシェンス・フィリップス(キャットウーマン)
主人公であり、キャットウーマンの力を授かった女性。
控えめな女性だったが、力を授かってからは大胆になる。
・トム・ローン刑事
ペイシェンスに惹かれる刑事。キャットウーマンを捕まえようとしている。男前。
・ジョージ・ヘデア
会社の経営者。社員の評判はあまり良くない。
・ローレル・ヘデア
ジョージの妻。社長夫人。会社の元モデル。
・オフィーリア・パワーズ
会社の新モデル。若く美しい女性。
・サリー
明るく嫌味の無い女性。ペイシェンスの同僚。
総評
なかなかに酷評の多いこの作品ですが、私は面白いと感じました。
中途半端だと言われる中立ポジションのキャットウーマンですが、女性の二面性をよく現わしていると思いますし、途中の主人公の戸惑い・葛藤もキャットウーマンであることを受け入れるためには必要だと思います。キャットウーマンであることを受け入れた後の思い切った行動も、うじうじとしたシーンがあるからこそ引き立つのでは、と感じました。
また、作中に出てくる猫達が可愛いです。猫好きにはたまらないシーンも多々あるので、猫好きな人にも是非観て頂きたいです。
9割は本物の猫のシーンという、「CGを極力使わない」という制作陣のこだわりにも驚きました。
キャットウーマン特有の女性的で身軽な戦い方も、決してダイナミックでは無いですが観ていて面白かったです。
衣装だけは、ここまでセクシーにする必要はあったのかと疑問には思いましたが、全体的に楽しく観ることが出来ました。
この映画がオススメな人・オススメ出来ない人
・キャットウーマンが好きな人。
・猫が好きな人。
・カッコイイ女性に憧れている人。
その他には、刑事と犯人、という関係の恋愛物が好きな人にもオススメです。ペイシェンス(キャットウーマン)とローン刑事の恋愛模様も恐らく楽しめるのでは、と思います。
ヒーロー系映画のダイナミックさが好きという人には、多少の物足りなさはあると思います。
また、私はそこまで意識しませんでしたが、セクシーな表現が苦手・嫌いな人にもあまりオススメ出来ません。前述した衣装が苦手な人は後半はほとんどその格好なので、気になってしまうかもしれません。
終わりに
今回は、『キャットウーマン』を紹介しました。
女性に焦点を当てたこの作品。女性ならではの共感出来る部分もあり、鑑賞していて頷いてしまう部分もありました。
興味のある方は、是非観てみて下さい!
では、最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント